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佐藤麻紀子

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コラム

2020年05月17日 コラム

初盆(新盆)について

 お盆とは先祖の霊があの世から現世に戻ってきて、再びあの世に帰って行くと言う仏教の教えから来ている行事です。一般的にお盆と言えば8月15日前後を思い浮かべる人が多いと思いますが実際には、お盆は地域や考え方によって異なり、遠州地方・三河地方では大きく2つのお盆の期間に分かれます。そもそもお盆の期間は月の満ち欠けを基にして決められていました。江戸時代のお盆は、満月になる7月15日をお盆の最終日として、7月13日~15日(地域によっては16日)に実施。しかし、明治時代に新暦が採用され、旧暦の明治5年12月3日が新暦の明治6年元旦となりました。そこで、新暦の7月13日~15日をそのまま単純にお盆とした新暦盆(七月盆)と、新暦に準じひと月遅れの8月13日~16日までをお盆とした旧暦盆(八月盆)の2つの考え方がうまれたのです。このように考え方の違いや地域性によってお盆の期間があるようです。

 人が亡くなってから四十九日を過ぎた後、初めて迎えるお盆のことを初盆(新盆)といいます。忌明け(仏式の場合は四十九日、神式の場合は五十日)前にお盆となる時には、翌年が初盆となります。特に遠州地方の初盆は、初盆用の祭壇を自宅に飾り、その初盆祭壇の回りにスタンド生花や籠盛、提灯を飾り、霊供膳や故人様の好物などをお供えして華やかに故人様をお迎えいたします。また、故人様と親しかった友人をはじめ、会社関係の方、近所の方などが初盆宅へ訪ねる「盆義理(ぼんぎり)」は、遠州地方独特の習わしです。

 神式の場合は、本来初彼岸の時に法要を行いますが、遠州地方では神式の場合でもお盆の期間中に「精霊祭」を行うご家庭が多くあります。「精霊祭」とは仏式の内施餓鬼にあたる法要で、神官を招いて祭詞を奏上してもらい、列席者が玉串を奉奠します。

 その他、家族葬での葬儀や無宗教での葬儀など、規模や内容にかかわらず、初盆を迎える時期には、故人様に感謝をすると共に提灯や故人様の好物などをお供えし、ご供養をして差し上げましょう。

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